PEDIATRIC SLEEP & AIRWAY

お子様の就寝時のイビキ
見過ごしてませんか。

子どものいびきや睡眠時の無呼吸は、「よく眠れている証拠」ではありません。実は、成長や脳の発達にとって大切な睡眠の質を妨げているサインのことがあります。その背景には、顎の発育やお口まわりの機能といった歯科的な要因が隠れていることも少なくありません。当院は耳鼻科と連携し、歯科の立場からお子さまの呼吸とお口の成長を見守ります。

耳鼻科と連携した診療体制 伊奈ENTクリニック/上尾中央総合病院 耳鼻咽喉科 と連携。検査・診断は耳鼻科、お口まわりの成長は歯科が担当します。
夜、静かに眠るお子さまを見守るお母さまのイメージ
EARLY SIGNS

こんなサインはありませんか

不安をあおるためではなく、早めに気づいて一緒に向き合うために。眠っているときのお子さまの様子を、そっと見てあげてください。

子どものいびきは、大人のいびきとは意味合いが異なります。気道(空気の通り道)がまだ細い子どもにとって、毎晩のいびき・口を開けた寝息・寝ている間に呼吸が止まるといったサインは、睡眠の質が下がっている可能性を知らせてくれています。

睡眠は、体と脳が育つ大切な時間。その質が下がると、日中の様子や成長にも少しずつ影響することがあると考えられています。「うちの子もそうかも」と感じたら、まずは気軽にご相談ください。当院では歯科の立場から、必要に応じて耳鼻科と連携してお子さまを見守ります。

CHECK LIST

眠っているとき・日中のサイン

  • 毎晩のように「いびき」をかいている
  • 寝ている間に呼吸が止まる・苦しそう
  • 口をいつも開けている(お口ぽかん・口呼吸)
  • 歯ぎしり・寝相が悪い・よく寝返りをうつ
  • 朝起きにくい・日中の眠気・あくびが多い
  • 落ち着きがない・集中が続きにくい
  • 鼻づまり・鼻炎・アレルギーがある
  • 出っ歯・受け口・歯並び・噛み合わせが気になる

いくつか当てはまっても、すぐに病気というわけではありません。気になるサインがあれば、原因を一緒に確かめていきましょう。

WHY IT MATTERS

いびき・無呼吸が、体に与える影響

睡眠中にしっかり呼吸できないと、子どもの体ではさまざまな影響が起こり得ると考えられています。だからこそ、早めに気づくことが大切です。

GROWTH HORMONE

成長ホルモン・発育

成長ホルモンは、深い眠り(ノンレム睡眠)のときに多く分泌されます。いびきや無呼吸で眠りが何度も浅くなると、その分泌が妨げられ、身長の伸びや体の発育に影響することがあると指摘されています。「寝る子は育つ」は、質のよい睡眠があってこそです。

BRAIN & DEVELOPMENT

脳の発達・集中力

睡眠は、日中に得た情報を整理し、脳を育てる大切な時間です。睡眠の質が下がり脳への酸素が不足しがちになると、日中の眠気・集中力の低下・落ち着きのなさ(多動傾向)・学習面に影響が出ることがあると報告されています。眠っているのに疲れが取れていない、という状態です。

AUTONOMIC NERVE

自律神経・情緒

睡眠中に呼吸が乱れると、体は何度も「起きよう」と反応し、交感神経が優位な状態が続きます。これがくり返されると、寝汗・夜尿・情緒の不安定さ・朝の不調などにつながることがあります。心と体を休めるはずの睡眠が、かえって体に負担をかけてしまう状態です。

※ ここに挙げた影響は、一般的に指摘されているものです。いびきや無呼吸があっても症状の程度はお子さまによって異なり、すべてのお子さまに当てはまるわけではありません。診断や治療の要否は、耳鼻科での検査も含めて総合的に判断します。

DENTAL FACTORS

歯科の立場から考えられる要因

子どものいびき・無呼吸というと「鼻やのど(扁桃・アデノイド)の問題」が知られていますが、実はお口・顎・舌の育ち方も深く関わっています。

気道は、鼻からのど、そして舌のすぐ後ろを通っています。つまり舌の位置や顎の大きさは、空気の通り道の広さに直接関わります。当院が注目しているのは、次のような「歯科だからこそ気づける要因」です。

要因①舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)

舌の裏側にある「すじ(舌小帯)」が生まれつき短いと、舌を上あごに持ち上げる動きが制限されます。舌が上がりにくいと、哺乳・飲み込み・発音だけでなく、舌が下がった位置(低位舌)になりやすく、結果として気道にも影響することがあります。

要因②口腔機能発達不全症

口呼吸・低位舌・噛む/飲み込む力の未発達などにより、お口の機能が十分に育っていない状態です。本来、舌が上あごを内側から押し広げることで上顎骨は育ちます。その力が働かないと、上あごが横にも前にも育ちにくくなります。

「お口の育ち」と「気道」がつながるしくみ

歯科的な要因から、いびき・無呼吸につながっていく流れ

1

舌小帯短縮症・口腔機能発達不全症

舌が上あごに届きにくい/お口まわりの機能が十分に育たない状態。口呼吸や低位舌のきっかけになります。

2

上あご(上顎骨)が育ちにくい

舌が上あごを内側から押し広げる力が働かず、上あごが小さく・狭くなりがちに。歯並びが狭くなる一因にもなります。

3

舌の居場所(舌房)が狭くなる

上あごが小さいと、口の中で舌が収まるスペース(舌房)も狭くなります。行き場をなくした舌は、自然と下へ下がっていきます(低位舌)。

4

睡眠時に気道が狭くなる

仰向けで眠ると、下がった舌の付け根(舌根部)がのどの奥に落ち込み、空気の通り道(上気道)を狭めます。これがいびき・睡眠時無呼吸を引き起こす一因になると考えられています。

OUR APPROACH

歯科だからできること —「育てて、広げる」

こうした流れに対して当院では、お口まわりの機能を育て、顎の成長を活かして舌が正しい位置に収まる環境(土台)を整えることを目指します。これは、当院の小児矯正(ORT矯正)が大切にしている「並べ直すのではなく育てる」という考え方そのものです。

具体的な治療法(マイオブレース・拡大床・口腔筋機能トレーニング/MFTなど)や費用については、小児矯正のページで詳しくご紹介しています。費用の目安も同ページの料金表をご参照ください。

MEDICAL PARTNERSHIP

耳鼻科との連携体制

いびき・無呼吸の診断や、鼻・扁桃・アデノイドの評価は耳鼻科の専門領域です。当院は歯科の役割を担い、必要に応じて耳鼻科と連携してお子さまを見守ります。

① ご相談・気づき

歯科健診・矯正相談・口腔機能のチェックの中で、いびきや口呼吸のサインに気づきます。

② 耳鼻科で検査・診断

必要に応じて連携先の耳鼻科をご紹介。鼻・扁桃・アデノイドの状態や睡眠の検査で診断します。

③ 歯科のアプローチ

歯科的な要因がある場合は、お口の機能・顎の成長の面から当院がサポートします。

④ 連携して見守る

扁桃・アデノイドの手術などが必要な場合は耳鼻科が対応。歯科と医科で役割を分担し、継続的に経過を見守ります。

伊奈ENTクリニック

耳鼻咽喉科。鼻・のどの評価やいびき・無呼吸のご相談で連携しています。

上尾中央総合病院 耳鼻咽喉科

総合病院の耳鼻咽喉科。精密な検査や手術が必要なケースで連携しています。

※ いびき・睡眠時無呼吸の診断、および扁桃・アデノイド等の治療は耳鼻科・医科が行います。当院(歯科)は、歯科的な要因の評価とお口・顎・呼吸機能の面からのサポートを担当します。連携の要否・内容は、お子さまの状態に応じて個別にご相談のうえ判断します。

HOW TO START

ご相談の流れ

「これって相談していいのかな?」という段階で大丈夫です。まずはお子さまの様子をお聞かせください。

01

ご相談・ご予約

気になるサインや普段の眠っている様子をお知らせください。WEB予約・お電話で受け付けています。

02

お口・機能のチェック

歯並び・噛み合わせ・舌の動き・口腔機能・お口まわりの状態を確認します。

03

必要に応じて耳鼻科と連携

診断・検査が必要なときは、連携先の耳鼻科をご紹介。医科と歯科で役割を分けて進めます。

04

方針のご提案・経過観察

歯科的なアプローチが適している場合は、無理のないプランをご提案。継続的に見守ります。

FAQ

よくあるご質問

Q子どものいびきは、放っておいても大丈夫ですか?
たまのいびきは心配いらないことが多いですが、毎晩のいびき・呼吸が止まる・口を開けて寝るといった様子が続く場合は、一度ご相談ください。睡眠の質は成長や発達に関わるため、原因を早めに確かめておくと安心です。
Qなぜ歯科でいびきの相談ができるのですか?
空気の通り道(気道)は、舌や顎のすぐそばを通っています。顎の発育や舌の位置、口呼吸といったお口の要因が、いびきや無呼吸の背景にあることがあるためです。診断や検査は耳鼻科が行い、歯科はお口・顎の面からアプローチします。
Q耳鼻科と歯科、どちらに先に行けばいいですか?
どちらからでも構いません。当院にご相談いただいた場合は、お口の状態を確認し、必要に応じて連携先の耳鼻科(伊奈ENTクリニック・上尾中央総合病院 耳鼻咽喉科)をご紹介します。すでに耳鼻科を受診中の方も、紹介状をお持ちいただければスムーズです。
Q何歳ごろから相談できますか?
年齢を問わずご相談いただけます。とくにお口や顎は成長期に育つため、早めに気づくほど、成長の力を活かしたアプローチがしやすくなります。「早すぎるかな」と思っても、まずはお気軽にどうぞ。
Q相談すると、必ず矯正治療になりますか?
いいえ。まずは状態を確認し、必要なときだけアプローチをご提案します。経過を見守るだけで十分なケースもあります。ご家族のお考えもうかがいながら、無理のない形で一緒に進めていきます。

お子さまの眠りで気になることは、ご相談ください

「いびきが気になる」「口を開けて寝ている」——その段階で大丈夫です。
歯科の立場から、必要に応じて耳鼻科と連携してお子さまを見守ります。